和深海岸

JR紀勢本線『和深駅』の南側にある和深海岸。
少しわかりづらい場所にあり、何度か訪れるも誰もいない貸切状態でありました。
※朝早かったからかもしれませんが。
和深海岸とは?
南紀熊野ジオパークに登録されている和深海岸。
少し歩いた場所に縞模様の岩壁があり、不思議な地層を見ることができます。
海岸は砂利浜で細かい石の場所と大きな石の場所がある。
上の写真の手前が細かい砂利、奥に行くと大きな石になっていました。
釣りのポイントとしても人気があります。
和深海岸へのアクセス
和深海岸の場所はこちら。
すさみ南インターから車で約10分から15分。
国道42号線の和深の交差点を、すさみ南インターから来ると右折。
車は小さな広場があるので、邪魔にならないよう駐車させていただいた。
トイレはないので事前にすませておいてください。
ジオパークの縞模様の岩壁を目指し歩く際の注意点

ジオパークに登録されている地層は少し歩かなければいけない。
今回は家族で訪れたのですが、妻と子供は海岸で遊んでいてもらう。
このように石が大きく非常に歩きにくい。
歩きやすい靴を履いてくるのをオススメする。
あと小さいお子様は、この先も危ない場所があるので連れて行かない方が良いと思います。

目的の場所に近づくにつれて岩場になっており、足元が悪く危なくなる。
岩もゴツゴツしており、足を滑らさないように気をつけてください。

南紀熊野ジオパーク『和深海岸の縞模様の岩壁』

海岸から歩いて5分くらいでしょうか。
ようやく南紀熊野ジオパークの縞模様の岩壁に到着。
自然にできたものとは思えないほど綺麗な地層。
レンガを積み上げたような感じでしょうか。
大昔の地層を記録した岩『タービダイト』

色や厚さの違う岩の層が、幾重にも重なっているのがわかるでしょうか。
これは大昔に深い海の底で起こった土石流の記録だそうです。
このような地層を『タービダイト』と言います。
※近くで観察する際は、上からの落石に注意してください。
和深海岸の縞模様はどうやってできた? タービダイトのでき方

和深海岸で見られる美しい縞模様の地層。この一本一本の縞は、実は数千万年前の海底で起きた「大規模な土石流」の記録なんです。
①昔の海で大きな地震が起きたり、大雨で大量の土砂が海に流れ込んだりすると、海底で「混濁流(こんだくりゅう)」という現象が発生します。これは、泥や砂が海水と混ざって、まるで土石流のように海底を駆け下りる現象です。
②この混濁流が深い海底に到達して止まると、重いものから順番に沈んでいきます。
1. 一番下:重い砂や小石が最初に沈む
2. 真ん中:中くらいの砂が沈む
3. 一番上:軽い泥が最後に沈む
この「重いものから軽いものへ」の順番で積もることで、一回の土石流で一つの縞(層)ができあがります。
③和深海岸で見える一本一本の縞は、それぞれ一回の海底土石流の記録。何千回、何万回もの土石流が繰り返されることで、あの美しい縞模様の地層ができました。
つまり和深海岸は、数千万年前の海底で起きた自然災害の「日記帳」のような場所なんです。地球が長い時間をかけて書いた、壮大な歴史書を読むことができる特別な場所なのです。



海岸ではシーグラスも見つかる


ジオパークを見学して、海岸に戻るとシーグラスをたくさん見つけていました。
和深海岸のシーグラスは、私が今まで見てきたシーグラスで1番綺麗だと思いました。
※それほど多くの場所を探したわけでもないですが(汗)
特に初めて見つけたまん丸のシーグラスに子供たちは大喜びです。
人が少ない綺麗な海を見るだけでも価値ありです。
最後に

和歌山の隠れた名所として
和深海岸は、観光ガイドブックにはあまり載らない隠れた名所ですが、実際に訪れてみるとその迫力と美しさに圧倒されます。こうした地質学的な見どころは、和歌山県内にまだまだたくさん眠っているのでしょう。
地元に住んでいても知らないことばかり。改めて和歌山の奥深さを感じる場所でした。皆さんもぜひ、身近にある地球の歴史を感じに出かけてみませんか?