Record of Wakayama

和歌山県内の町並み、レトロな商店街、歴史的建築、観光スポットを写真に記録しています。地域の今と昔を歩いて感じる“和歌山まち歩き”ブログです。

紀伊神谷駅から歩いて極楽橋駅を目指す|南海高野線 極楽橋駅からケーブルカーで高野山へ

紀伊神谷駅から極楽橋駅を目指す

紀伊神谷駅

前回は紀伊細川駅で下車し、南海高野線の秘境駅『紀伊神谷駅』に到着した。

紀伊神谷駅は周辺を木々で覆われており、まさに秘境駅といった雰囲気である。

今回はいよいよ最終目的地、極楽橋駅まで歩いて行きたいと思う。

ここからは標高がさらに上がり、道中は長い上り坂が続く難所だ。

駅の前には周辺の観光マップが設置されている。

むすびの地蔵や日本最後のあだ討ち所など気になるスポットがあるが、極楽橋駅にむかうには遠回りになるため、今回は諦めて次回また訪れてみたい。

最初の分岐点には道案内の標識が立っているので迷うことはない。

ただ極楽橋駅方面は記されていないため、高野山方面に進む。

奥に小さな立て看板があり、私は今回この『コーヒーしらふじ』でひと息入れるのを楽しみにしていたのだが、看板をよく見ると土曜、日曜、祝日のみの営業のようだ。

この日は月曜日である‥

下調べは重要であると再認識した。

長い上り坂が続く。

紀伊細川駅から歩いてきただけに、足に相当な疲労が溜まっている。

以前に九度山駅から極楽橋駅まで一気に歩こうとしたが、今の私の体力では無理そうだ。

木の間から何やら建物が見える。

こんな山奥に大きな建物があるなんて一体なんだろうか。

また分岐点があり、案内の標識が立ててある。

直進のような気がするが、『コーヒーしらふじ』の建物だけでも見て行きたいと思い、左に曲がることにした。

あの大きな建物がある方向なので丁度いい。

先ほど見えていた建物はこれだろう。

現在使われているのかわからないが、どうも体育館のように見える。

コーヒーしらふじ 旧白藤小学校

コーヒーしらふじ 旧白藤小学校

コーヒーしらふじに到着。

案の定営業していないが、外観だけでも撮れたので良かった。

建物は廃校になった『旧白藤小学校』を利用している。

先ほどの体育館のような建物は、この白藤小学校の体育館なのだろう。

営業時間:9:00〜17:00

営業日は土曜、日曜、祝日のみなので気をつけてください。

駐車場もあり。

旧藤白小学校

中に入れないのは残念である。

仕方ないので外観を少し見せていただくことにした。

駐車場らしき場所から撮影させていただいた。

窓ガラス越しに廊下もみたが、これは非常に興味深い建物だ。

まさに昔の小学校といった感じで、床や天井、窓枠なども木製である。

次は必ず営業日に訪れたいと思う。

定期的にイベントなども開催しているようだ。

詳しくはInstagramを確認していただきたい。

車でも訪れることができるが、ここはやはり電車を利用して訪れるべき場所だ。

極楽橋駅に向かっていたはずが‥

『しらふじ』から少し歩くと、御成婚記念道程標が立っている。

大正13年に昭和天皇のご成婚を記念して建立された道程標のようだ。

神谷地区はかつては宿場町として栄えていた

宿場町として栄えた神谷地区

聞こえるのは鳥の鳴き声くらいのもので、非常に静かな神谷地区。

通りの所々に大きく立派な建物が建っている。

気になったので調べてみると、この神谷地区はかつては高野山に一番近い宿場町として栄えていたようだ。

京大坂道(高野街道)の重要な宿場町で、高野山参詣者のほとんどの方が利用したとされている。

旅館や茶店、食堂に薬屋など様々店が軒を並べていたようだ。

 

ここで私はどうやら道を間違えていることに気がつく。

この道を進むと、日本最後のあだ討ち所に行ってしまう。

私は慌て来た道を戻った。

再び『しらふじ』の前を通り、極楽橋駅方面に向かう。

気づくのが遅かったら体力をかなり削られてしまうところだった。

こちらの道にも立派な建物が並んでいる。

事前に神谷地区が宿場町と知っていれば、もっと楽しめたと思うと残念で仕方ない。

いや、また訪れる理由ができて良かったのかもしれない。

コーヒーしらふじにも訪れたいですからね。

ひっそりとした場所で車と数台すれ違ったが、歩いている人とすれ違うことはなかった。

まるでこの辺りだけ時が止まっているかのような印象を受けた。

 

分岐点に出たが、極楽橋駅の表記があるため迷うことなく進むことができる。

 

少し開けた場所に出たと思ったら、久しぶりに南海高野線の線路が見えた。

これはいい撮影スポットがあるのではないかと思い、探しながら前に進む。

撮影できそうな場所はここか。

もう少し左側に寄りたいのだがフェンスがあり、GR3では少し厳しい感じだ。

背後にも電車が見える場所がある。

奥が極楽橋駅方面、手前が紀伊神谷駅方面になっており、両側共にトンネルになっている。

極楽橋駅方面から電車が走ってきたので、とりあえず撮影した。

どちらかと言うと、紀伊神谷駅方面から登ってくる電車を撮影する方が良いと思う。

時刻表を見ると、GRAN天空も特急こうやもしばらくは通りそうにないので諦めて先に進む。

次に現れたのが橋と言えばいいのだろうか?

コンクリート製の欄干があるのだが極端に低く、際を歩くのが怖いほどである。

欄干の感じからすると非常に年代物ではないかと思う。

いよいよ極楽橋駅の近くに

ついに極楽橋駅に近づいてきた。

自然の中に巨大なコンクリートの構造物はまるで砦のようだ。

右に流れる川は、紀伊細川駅で紹介した『不動谷川』である。

紀伊神谷駅に向かう分岐で離れていったが、極楽橋駅にて合流した。

なんとも感慨深いものがある。

ここに京大坂道の九度山方面に向かうルートがある。

京大坂道とは高野七口と呼ばれる7つある高野参詣道の一つだ。

階段を上がると極楽橋駅が見える。

すぐそばには赤い橋が架かっており、これが極楽橋である。

極楽橋

極楽橋駅近くにある極楽橋

駅名の由来にもなっている『極楽橋』

朱塗りの橋は高野山の聖域と俗世を区切る結界ともいわれている。

極楽橋を渡ると、参詣道『京大坂道』の一部である、『いろは坂』が続き高野山へ向かうことができる。

ここより先が『いろは坂(旧不動坂)』だ。

極楽橋の押印所があり、隣にはクマ出没注意の看板がある。

ここから高野山に向かうのも面白そうだが、今回はまず極楽橋駅である。

私のイメージでは極楽橋を渡り、極楽橋駅に向かうと思っていたが、どうやら下を潜り駅に向かうようだ。

あまり紀伊神谷駅から歩いてくる方は少ないと思うが。

いよいよ極楽橋駅だ。

ホームとケーブルカー乗り場を結ぶ回廊が見えてきた。

本当は全体的に写る写真を撮りたかったが、道に工事車両がずらりと並んでいたので諦めた。

洋風な瓦が装飾に付けられている。

裏手に回るとこんなかんじである。

ご覧のように工事車両が並んでおり残念である。

極楽橋駅

南海高野線 極楽橋駅の入り口

紀伊神谷駅から歩くこと、約1時間半(電車撮影待ち時間含む)ようやくゴールの極楽橋駅に到着した。

以前に極楽橋駅の構内は撮影したが、外観は初めてである。

なかなか味わい深い雰囲気があり、私にはたまらなく好きな駅だ。

それでは極楽橋駅の構内に入っていきたい。

極楽橋駅は2020年にリニューアルされており、高野山への電車の旅を盛り上げてくれる事間違いないだろう。

極楽橋駅構内

極楽橋駅構内

極楽橋駅構内に入ると、今まで立ち寄ってきた駅とは別世界である。

写真はGWに撮影したもので、多くの観光客で賑わっていた。

外国の方も多く、和歌山でこれほど外国の方を見るのは高野山ぐらいだ。

はじまりの天井絵巻

極楽橋駅の天井 はじまりの天井絵巻

上の写真でお気づきの方もいるだろう。

改札口を抜けた構内の天井には複数のアーティストにより極楽鳥や高野山ゆかりの動植物

が描かれている。

寝転がってゆっくり見たいものだ。

極楽橋駅ホーム

今回は徒歩で訪れたため改札口から入ったが、大半の方は電車を利用するだろう。

以前GWに九度山駅から電車に乗ったが、座席に座れないほど多くの方が高野山に向かっていた。

極楽橋駅に着くと一斉に下車し、ケーブル乗り場へと大移動が始まる。

普段は大丈夫だと思うが、大型連休などは混雑が予想されるのでケーブルカーに乗り込めない場合がある。

GRAN天空が極楽橋駅を出発するところだ。

初めてGRAN天空を見たのがGWの極楽橋駅だった。

ケーブルカー乗り場へと続くコンコース

極楽橋駅のホームからケーブルカー乗り場への通路

続いてケーブル乗り場へと向かう。

ケーブルカー乗り場へと続くコンコースには、6枚のフラッグが掛けられている。

俗世が黒で、聖域が赤、俗世から聖域へと徐々にグラデーションになっており、聖域へ向かう気持ちを引き締めてくれる。

ただこれを知ったのは帰宅後である。

ここでも下調べの大事さを痛感した。

もちろん反対側は赤から黒へとグラデーションしている。

ケーブル乗り場

極楽橋駅のケーブルカー乗り場

ケーブル乗り場にも見どころはたくさんある。

まず目につくのがここも天井であろう。

宝来天井絵

極楽橋駅ケーブル乗り場 宝来天井絵

高野山は高地のため稲作に適さず、藁が手に入りにくいことから、しめ縄の代わりに宝来という切り絵を飾る風習がある。

その宝来をモチーフに様々な縁起物をかたどった絵が描かれている。

はじまりの手水舎

聖域である高野山へ足を踏み入れる前に、手水舎の水で身も心も清めようとのこと。

水底にガラスアートの極楽鳥が美しく輝いている。

非常に現代な手水舎である。

極楽鳥の願掛羽

高野山に向かう前に極楽鳥の羽をモチーフにした、ペーパーフェザーに願いや決意を綴って飾ることができる。

料金は一枚100円となっており、毎年3月に行われる火の儀式(高野の火)でお焚き上げしてくれる。

羽の色にも意味があります。

◼️赤が『はじまりの決意』

◼️白が『心の解放の願い』

◼️薄紅が『愛の祈り』※5、9のつく日限定

◼️金が『円満の願い』※GRAN天空の車内での販売のみ

ケーブルカーで高野山へ

極楽橋駅のケーブル乗り場

いよいよケーブルカーに乗り高野山へと向かう。

先ほども書いたが、混雑期はケーブル乗り場は非常に混み合う。

定員は211名なのでオーバーすると次のケーブルカーを待つことになる。

ここでも忘れずに駅名標を撮影。

極楽橋駅は標高539mに位置する。

よくここまで歩いてきたものだ。

ケーブルカー内

ケーブルカー内の通路は階段になっており、車内はそれほど広くは感じなかった。

ゆっくり撮影したいなら混雑期は避けて、平日に訪れるのが良いだろう。

下りはこんな感じになる。

せっかくなら先頭車両の窓から景色を楽しみたいが、一番人気なためなかなか難しい。

極楽橋駅から高野山駅までは、全長0.8km、高低差328mを約5分で結ぶ。

乗って見るとあっという間に高野山駅である。

高野山駅に到着

高野山駅に到着。

ここから観光客はバスで高野山の中心部に向かっていく。

私の旅は九度山駅から極楽橋駅を目指す旅。

無事目的を達成でき大満足である。

紀伊細川駅から極楽橋駅まで歩く まとめ

以前に上古沢駅にてリタイアし、今回紀伊細川駅から歩いて極楽橋駅を目指し、無事目的を達成できた。

事前の下調べもせずに、思いつきだけで始めたが非常に面白く、またチャレンジしてみたいとすら思える。

季節や時間帯により様々な表情があるだろうし、まだ行けていない気になる場所もたくさんある。

次は事前に調べて訪れてみると、もっと楽しめるのではないだろうか。

九度山駅から極楽橋駅まで歩いていけるか?(全4回)

九度山から高野下駅まで

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高野下駅から上古沢駅まで

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紀伊細川駅から紀伊神谷駅まで

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