高野下駅から下古沢駅に向かう

再び国道370号線を歩いていく。
南海高野線に沿って道は続くのだが、道路より上を電車が走るため木々に阻まれて電車は見えない。
時折り電車が走る音が聞こえるのが歯痒く感じられる。
一部電車が見えるポイントがあったのが救いだ。
- 高野下駅から下古沢駅に向かう
- 南海 下古沢駅
- 高野山森林鉄道(トロッコ道)
- 高野森林鉄道(トロッコ道)から中古沢橋梁へ寄り道
- 中古沢橋梁
- 再び上古沢駅を目指しトロッコ道をゆく
- 南海高野線の秘境駅|上古沢駅
- 下古沢駅から上古沢駅まとめ
- 九度山から極楽橋駅まで歩けるのかシリーズ
紀州九度山真田砦


下古沢地区には『紀州九度山真田砦』なる真田幸村好きには、たまらない店がある。
営業日は週末のみのようなので気をつけてほしい。
下古沢駅周辺

地図によると下古沢駅はもう少しのようだ。
開けた場所から下古沢の集落がよく見える。
この写真をよく覚えてから続きを読んでいただきたい。
駅はどこ?下古沢駅への分岐

どうやらこの坂道をのぼった先に下古沢駅があるようだ。
疲れた足を引き摺りながらのぼっていく。

振り返ってみると、先程の集落が小さくなってきた。
見晴らしが良く気持ちいい。

前を向く。
ゾッとするほどの急勾配がまだ続いている。

どこにあるんだ下古沢駅。
こんな高い位置にあるなんて不便ではないか。
南海 下古沢駅

高野下駅から歩いて約30分、距離にして約1.9km、標高177mである。
今すぐにでも電車で九度山駅に戻りたい心境であったが、下古沢駅を目の当たりにすると疲れなど忘れてしまった。
まさに秘境の駅である。
駅に到着と同時に踏切の音が!


高野山方面からGRAN天空が走ってきたではないか。
ホームに入りたいが入場券を買っていない。
とりあえず駅の外から慌てて撮影したのが、この写真である。
ホームの柵の隙間からカメラを出してもう一枚。
続けて踏切の音が!|特急こうや

えっ!反対からも来るの。
あたふたとしていると駅近くまで特急こうやが走ってきている。
今の状況ならここしかない!って感じで、駅舎の中から撮影した。
後少し早く着いていればと悔やまれる。
気を取り直して、入場券を買おうと辺りを見回すが券売機はなく、どうしたらいいのか少し悩んだ。
改札口の横に、『御用の方はインターホンを』と書いてあるので押してみる。
画面に南海電鉄の方が映り『どうしましたか』と聞かれた。
私は理由を説明し、どうしたらいいのかと聞くと、『目的は何か?』聞かれたので写真の撮影をしたいと伝えた。
少し間が空いて、『今日はそのまま入ってください。帰りも連絡はいりません。』との事。
料金箱みたいなのがあれば、気軽に入れるのだか。
下古沢駅を見学


極楽橋駅方面には構内踏切があり反対側のホームに行く事ができる。
駅には誰もおらず貸切状態であった。

構内踏切から駅の全体を撮影。
かなり曲がっていることがよくわかる。

こちらが九度山駅の方向である。

ここでも忘れずに駅名標を撮影。

九度山方面側の駅のすぐ横に『高野下6号踏切道がある。
電車通過時にこの場所に気付けていれば良かったのだが‥。

それでは次の上古沢駅に向かおうと改札口を抜け待合所に。
待合所に貼られている小さな紙に目が止まる。
『中古沢橋梁展望デッキマップ』と書かれている。
よく見ると、2023年1月30日に展望デッキは経年劣化のため撤去したと書かれていた。
しかし地図には、国道370号線を歩かずに上古沢駅に向かうルートがあるようだ。
どうやらそのルートがトロッコ道らしい。
これは面白そうだと急遽トロッコ道を歩くことにした。
高野山森林鉄道(トロッコ道)

下古沢駅を出て、極楽橋駅方面へ線路沿いの道の歩けばトロッコ道に合流できそうだ。
迷わないように、駅にてMAPの写真を撮っておいた。
トロッコ道とは、高野山に木材を運び出していた高野山森林鉄道の廃線跡である。
現在はハイキングコースとして整備されており、九度山駅から上古沢駅までが人気のルートのようだ。
せっかくなら九度山からトロッコ道を歩いてきたかった。

トロッコ道を進むと何やら不気味なトンネルが姿を現した。


トンネル内は冷んやりしていて快適である。
しかし一人で山道を歩いていると、最近ニュースでよく見るクマの心配をしてしまう。
そんなことを考えていると、LINEの通知音が鳴りビクッとした。

この日は6月で暑い日だったが、ハイキングコースのほとんどは木が生い茂り影となっていた。
ただ前日の雨の影響か、道はグチョグチョになっている。

ハイキングルートの所々に、写真のような看板が設置されているので安心である。


高野森林鉄道(トロッコ道)から中古沢橋梁へ寄り道

ハイキングコースの案内板と一緒に中古沢橋梁の案内板があった。
ルートからは逸れるが、これは見ておきたいと思い寄り道をする。
実は私はこの時も、下古沢駅のMAPで見たトレッスル橋が脳裏に焼きついており、トレッスル橋がどのようなものなのか解らずに向かっている。
案内板には写真が少し写っているが、この時は気にもとめていなかった。

えっ、これがトレッスル橋?
見たところ、そんな凄いものには見えないが、とりあえず写真を撮ったのがこれである。
それにしてもおかしいと思い地図を確認すると、もちろんコレではない。
どうやらまだ奥のようだ。
上の道はトロッコ道のルートである。
中古沢橋梁

中古沢橋梁は、橋脚がやぐらのように鉄骨を組み上げた『トレッスル橋』である。
木材や鉄骨を格子状に組む構造が特徴で、山間部や谷を越える鉄道で多く採用された。
中古沢橋梁は橋脚と橋桁が一体構造の鋼トラスで組み上げられている。
日本では他に類例が見られない珍しい形式のようだ。

パッと見た感じ東京タワーを思い出してしまった。
展望テラスがどこにあったのかと調べてみたら、思っていた場所とは全然違って低い場所に設置されていた。
中古沢橋梁は遠くからは背の高い木々に阻まれて、全体を撮影する事ができないのが残念である。
せっかくなので電車が通過するのをしばらく待ってみた。
遠くから電車の音が聞こえてきたのでカメラを構えたが、案の定下からでは撮影できなかった。

個人的に中古沢橋梁は非常に見応えがあり、好きな人にはたまらないであろう。
ただもう少し全体が見えるように周辺の木々を整備し、近くに駐車場などがあれば、もっと幅広い層に楽しんでもらえるのではと思った。
再び上古沢駅を目指しトロッコ道をゆく

地図を見ると中古沢橋梁から上古沢駅まではもう少しだ。
足元には草や苔が多くグチョグチョになっていた。

時々開けた場所から建物が見えるとホッとする。
再び不気味なトンネルが姿を現す

2箇所目のトンネルが現れた。
相変わらず不気味なトンネルである。

先程のトンネルより不気味さが増しているような気がする。

さぁいよいよラストスパートだ。
急な坂道が続く。

ようやく上古沢の案内板が見えたが、さらなる急勾配の坂道が待ち受ける。
本当に駅に行く道なのか心配になる。

ちゃんと上古沢駅に通じる道であった。
下古沢駅も秘境だと思ったが、上古沢駅も負けじと秘境であった。
自動販売機などもなくストイックに駅である。

駅からの眺めも素晴らしく、ここまで歩いて来た価値があったと思う。
南海高野線の秘境駅|上古沢駅


九度山駅から歩くこと約3時間(電車待ち時間含む)で上古沢駅に到着である。
下古沢駅からは53m上がった標高230mにある。
駅舎の雰囲気も良く、この駅のためにこの風景があるのではないかと思ってしまう。
上古沢駅舎内

駅舎内の雰囲気は下古沢駅と似たような感じである。
こちらも無人駅のため、電車に乗るには乗車駅証明書を発行する。


構内踏切を通りホームに向かう。

ここでも駅名標を撮影。
上古沢駅も貸切状態であった。

上古沢駅の全体はこんな感じだ。
反対側のホームは使われておらず、高野方面、なんば方行きも同じホームになっている。

極楽橋駅方面からお迎えの電車がやってきた。
えっ!と思われた方もいると思うが、今回は上古沢駅で断念させていただく。
上古沢駅から次の紀伊細川駅までの道のりを地図で確認したが、私の体力では厳しいと判断した。
今回はここでセーブして、次回はここからか、紀伊細川駅からスタートさせてもらいたい。
下古沢駅から上古沢駅まとめ
今回は残念ながら極楽橋駅まで徒歩で行くことはできなかったが、非常に楽しませてもらった。
今まで古い町並みや商店街をメインに歩いてきたので、このような自然豊かな場所を歩くのも気持ちがいいものである。
特に前編の高野下駅周辺や、今回の下古沢駅、上古沢駅の秘境駅、それと中古沢橋梁など見応えある場所も多い。
なかなか行く機会がないとは思うが、そういう場所だからこそ思い切って足を踏み入れてみてはどうだろうか。
追伸 無人駅から無人駅への料金の支払い方はどうしたらいい?
今回は上古沢駅にて乗車証明書を発行し、九度山駅にて下車したのだが、九度山駅も無人駅である。
その場合は切符がない場合はどうするのか、しばらく悩んだ末に再びインターホンを押した。
近くにある清算機に乗車証明書を入れ、料金を支払う仕組みになっている。
普段私は電車を使うことがないため、このような時に無人駅だと困ってしまう。
じゃあ下古沢駅から上古沢駅に行く場合はどうやって料金を払うのだろうか?
九度山駅のような清算機は見当たらなかった。
詳し方いらっしゃれば教えていただきたい。