Record of Wakayama

和歌山県内の町並み、レトロな商店街、歴史的建築、観光スポットを写真に記録しています。地域の今と昔を歩いて感じる“和歌山まち歩き”ブログです。

九度山駅から極楽橋駅まで歩いていけるのか【前編】レトロな高野下駅と沿線風景の記録

九度山駅から極楽橋駅まで歩いていけるのか|九度山駅から高野下駅編

南海高野線 九度山駅

まず最初に、なぜ九度山駅から極楽橋駅まで歩いて行ってみようと思ったのか。

以前にケーブルカーに乗るためだけに九度山駅から極楽橋駅、そして高野山駅に向かったわけだが、道中に停車する小さな駅や、車窓から見える風景に心打たれ、ゆっくり撮影してみたいと思ったのがきっかけである。

ただ高野山を目指して歩くわけなので、標高は少しずつ高くなり、私の体力が心配である。

どこまで行けるのかわからないが、最後までお付き合いいただければと思う。

目指せ極楽橋駅

国道370号線

今回の出発地点 国道370号線

九度山駅から国道370号線に出る。

ここが今回のスタート地点だ。

標識には高野まで22kmと書かれており、この旅の過酷さが計り知れる。

壁面に九度山町の案内図が描かれている。

とにかくまずは、最初の目的地である『高野下駅』を目指す。

私は国道を歩いたが、川を挟んだ反対側には『龍王渓遊歩道』があり、そちらを歩くのが正解だと気づいたのは後の話である。

この記事を書くにあたって心配なことがある。

駅から駅までの道中は基本、木が生い茂る山道なのだ。

所々で写真にて記録はしているが、退屈な場合は次の駅までスクロールしてほしい。

紀ノ川フルーツライン(紀ノ川左岸広域農道)

頭上に見えるのは紀ノ川フルーツライン(紀ノ川左岸広域農道)である。

和歌山県橋本市と紀の川市を結ぶ、全長24.4kmの快適なドライブロードだ。

小さな集落がポツポツと見えてきた。

景色に変化が出て散策も楽しくなる。 

大師第16号拱渠

国道370号線を高野山に向いて歩くと、左側を南海高野線が走っている。

ただほとんどが道路より高い位置を走り、さらには木々が生い茂っているため電車は残念ながらほとんど見ることができない。

そんな中ちらりと南海高野線が見えたのがこちらの大師第16号拱渠である。

1925年(大正14年)に完成、煉瓦斜橋でありながら煉瓦を水平に積む、特異な工法で造られた貴重な土木遺産のようだ。

残念ながらフェンスで入れないようになっているため、通行することはできないが、近くから観察することはできる。

丹生川橋梁|南海高野線の撮影スポット

丹生川橋梁

丹生川に架かる丹生川橋梁

鉄道好きな方にはご存知の撮影スポット、丹生川に架かる丹生川橋梁である。

緑に囲まれた中赤い橋梁が映える、非常に美しい風景である。

時刻表を調べると、少し待てば電車が通過するので待機して撮影した。

反対側から撮影してもいい感じだ。

ただ悔いが残るのは遊歩道側から見る丹生川橋梁がどのように見えるかだ。

これはまたチャレンジしたい。

龍王渓と丹生川橋梁の橋脚

丹生川橋梁の橋脚はレンガが積まれており非常に見応えがある。

丹生川の水も勢いよく流れていた。

再び高野下駅を目指して歩き出す

丹生川橋梁を抜けると、国道370号線は工事中である。(2026年6月上旬現在)

工事が終われば丹生川橋梁の写真の撮り方も工夫ができそうだ。

遠くから電車の走る音が聞こえたので振り返ると、丹生川橋梁を電車が通過していた。

慌ててカメラを出して、とりあえず撮影したのがこちら。

工事していなければ丹生川と橋梁と電車を一緒に撮影できそうである。

十字路に出るので、次は赤瀬橋を渡る。

赤瀬橋から丹生川を見下ろしてみると透き通った水が流れている。

上流に向かうと玉川峡がある。

九度山町の椎出の集落が見える。

ここまで来ると高野下駅はもうすぐだ。

体力的にもまだまだ余裕が感じられる。

国道沿いに建物が増えてきた。

いよいよ高野下駅が目前である。

この辺りはかつて高野山参詣の宿場町として栄えた歴史がある。

個人的に一番訪れてみたい場所であった。

高野下駅に到着である。

非常に魅力的な駅舎で、周辺には電車の撮影スポットが多い。

九度山駅からは約2.7km、標高は108m、所要時間は約50分程である。

※電車待ちの時間を含むため、実際は40分程だと思う。

南海高野下駅

南海高野下駅の駅舎

1925年(大正14年)に開業した『高野下駅』は当時『高野山駅』として開業している。

だが開業から約1ヶ月後に高野下駅と改称された。

高野下駅を目の当たりにして、1番気になるのが駅舎下を通る道路だろう。

この道路はかつて存在した高野山森林鉄道の路線を整備したものである。

1912年から1960年ごろに、この付近から高野山大門まで物資運搬用の軌道が存在したようだ。

現在はトロッコ道としてハイキングコースとなっている。

駅名看板が昭和初期の復刻デザイン

裏手にまわるとこんな感じである。

駅舎につけられている看板が、表とは違い高野下驛と表記されている。

これは昭和初期の復刻デザインとなっている。

そしてビックリなのがこちらの駅舎は宿泊することもできるようだ。

大正14年のレトロ駅舎をリノベーションし、引退した電車のパーツなどを使用した客室となっている。

railway-koyasan.jp

高野下駅構内を見学

それでは階段をのぼり、駅構内を見学するとしよう。

階段の途中には、高野下駅の昔の写真などが貼られており、興味深く拝見した。

高野下駅は無人駅となっている。

券売機にて入場券を購入して、駅構内を見てまわりたい。

改札口を抜け、目の前にある構内踏切を渡りホームへ。

極楽橋駅までの道のりはまだまだ長い。

少し不安な気持ちになるが、今は高野下駅散策を楽しみたい。

駅に着いたら必ず撮影するのが駅名標の撮影である。

駅名標と駅の雰囲気がわかるように撮影するのがお決まりなのだ。

ホームの屋根が特徴的な形で、Wを潰した感じと言えばいいのだろうか。

ホーム北側(九度山方面)はこんな感じである。

トンネルを抜けてホームに入ってくる電車を撮影するには良い撮影スポットではないだろうか。

上屋の柱には外国製の古レールを使用

高野下駅の上屋の全ての柱に外国製の古いレールが使われているようだ。

柱には刻印がされているようで、それぞれの柱の上部に案内板が設置されている。

刻印の事は帰ってきてから知ったため確認はできていない。

もし高野下駅に訪れる事があれば、忘れずにチェックしてほしい。

ホームからも高野下駅の駅舎がよく見える。

この歴史ある駅舎は今後も大切に長く使用してほしい。

この日は乗客はおらず、貸し切り状態で撮影ができた。

ホーム中央には展示ケースが設置されており、犬釘や社章マークなどが展示されている。

小さな鉄道博物館といった感じだ。

ホーム南側(高野山方面)はこんな感じである。

こちらも良い撮影スポットではないだろうか。

まだまだ紹介したりない気もするが、高野下駅周辺で電車と町並みを撮影したい場所があるので、このあたりで駅舎を後にする。

高野下駅周辺の電車撮影スポット

最初の撮影スポットは駅からすぐ近くにある。

駅舎を出て、まずは線路沿いの細い道を歩いていく。

撮影スポット①

まずはこの場所はどうだろうか?

もちろん高架の下をくぐって反対側からも撮影できる。

高架の下を通り反対側はこんな感じである。

なんば行きの上り列車を撮影するにはいいのではないだろうか。

撮影スポット②

高野下駅の東側を流れる不動谷川を入れつつ、周辺の建物も一緒に撮影するポイント。

鉄道写真を撮影する方には物足りないかもしれないが、少しでも参考になればと思います。

撮影スポット③

今回の旅の一番の目的と言ってもいい、以前から撮影したかった場所である。

本当はもう少し右に寄りたかったのだが、お子さんを連れたお母さんも撮影に来ており、私はこの場所から撮影させていただいた。

この後すぐにGRAN天空が通過するため、引き続き待機。

こちらがGRAN天空バージョンである。

非常に気に入っているのだが、次回はもう少し右に寄って撮影してみたい。

撮影スポット④

上の撮影スポットの反対側がこちら。

手前の古い建物がポイントになっている。

撮影場所のすぐ上に踏切があり、チラッと電車が通過するのを撮影した。

実はこの踏切がある場所も撮影スポットなのである。

撮影スポット⑤

高野下2号踏切道からも良い写真が撮れそうだ。

私は敢えて止まれの標識を入れているが、もちろん入れずに撮影はできる。

撮影スポット⑥

不動谷川に架かる椎出大橋からのポイント。

少し電車が小さくなるのが残念ではある。

撮影スポット⑦

高野下駅の北側にあり、高野下駅や周辺の町並みも一緒に撮影できる。

個人的にお気に入りの場所である。

撮影場所に着き時刻表を確認すると、もうすぐ電車が通過しそうなので待機。

電車の撮影は時間との闘いであり、大変さが身に沁みた。

だがその面白さもわかる気がする。

九度山駅から高野下駅散策まとめ

思った以上に高野下駅を満喫してしまった。

しかしまだまだ気になる場所も多く、もう少し滞在したいが今回の目的は極楽橋駅だ。

九度山駅から高野下駅と歩いてきたが、まだまだ道のりは長い。

ここから先は標高も上がり、さらに過酷になるだろう。

 

まず目指すは次の駅『下古沢駅』だ。

下古沢駅編はまた後編で紹介したい。

今回歩いた九度山駅→高野下駅間のルートはこんな感じである。

坂道などはなく平坦で、すんなりと高野下駅に辿り着ける。

南海高野線周辺のおすすめ記事

九度山駅から極楽橋駅まで歩いていけるのか【後編】下古沢駅から上古沢駅編

wakayama-guidance.com

九度山町散策編

wakayama-guidance.com

高野山編

wakayama-guidance.com