古座川町を散策したつもりが‥

私はこの日、古座川町を散策するつもりで車を駐車場に停めた。
目の前には古座川が流れ、古座大橋が架かっている。
JR古座駅

少し歩くとJR古座駅があり、駅近くにはローソンがある。
たしか古座川町にはコンビニはなく、信号もない。
古座川のジオパークの記事に書いた事は覚えている。
ならこの時点で気付くべきであろう。
ここは古座川町ではないと!
今回の散策がほぼ串本町だと気づいたのは、帰宅してからの事であった。
串本町とは?
串本町は和歌山県の南端に位置し、本州の最南端でもある。
和歌山県民である私も、串本町がこんなに東西に長いとはビックリである。
少し手間ではあるが、古座駅周辺を見てもらいたい。
紛れもなく串本町なのである。
古座橋から古座川河口、古座大橋を見る

まず私が向かうのは、古座川河口に昔ながらの建物が並ぶ一帯を目指す。
古座大橋を車で渡る際に、車窓から見える町並みが魅力的で、いつか訪れたい場所の一つであった。
今回の散策ルート

今回の散策ルートは、古座川河口域周辺のレトロな町並みを見るルートだ。
古座大橋のそばに小さいが無料駐車場がある。
車で訪れる際には利用してほしい。
古座橋から古座川沿いへ

古座川沿いに昔ながらの町並みが並ぶエリアへ。
建物と建物の間から古座川が顔を出す。

この辺りにも太地町で紹介した、板にペンキが塗られた建物が見られる。
和歌山市内ではあまり見られないが、紀南方面の漁港町でよく見られる建築だ。

レトロな店舗の記録

数は少ないながらも、かつて店が営業していた名残が残っている。
右側には『寿司 平和』の看板があり、反対側には化粧品を扱う『さかもと』がある。
富三呉服店


さらに奥には『富三呉服店』が営業していた。※2025年10月現在
店構えからして相当な歴史を感じ取れる。
呉服店ではあるが、時代の流れかショーウィンドウには洋服が並べられている。

少し歩くと建物は切れ、古座川が姿を現す。
奥に見えるのは、先ほど歩いてきた古座橋である。
この川沿いの建物を見ると、京都府の『伊根の舟屋』を思い浮かぶ。
おそらく同じように船をつけていたのではないだろうか?
裏に勝手口があることや、川に突き出した建て方などがそう思わせる。

田原古座線 県道227号に出て、古座川に沿って歩いて行く。
奥には古座大橋が見える。
この日は、残念ながら天気が今ひとつで、曇りがちであった。
せっかくなら快晴の青空の下を歩きたいところだ。

古座川舟渡し場跡

古座川河口付近に舟渡し場跡の石碑が立っている。
かつては対岸に渡るための渡し船があったようだ。
石碑には右に古座街道、左に大辺路街道と記されている。

県道を歩いていると、川と反対側にもルートがある。
奥に見えるのは『善照寺』だ。
あちらのルートは後に歩いていきたい。


この辺りから古座川から離れ、両側に古き良き町並みが残る。
いかにも漁師町と言った雰囲気が漂う。


最近は昔ながらの町並みが残る場所を歩いていると、ところどころ建物が解体された後に新しい家が建っている光景をよく見る。
しかしこの周辺には、そういった光景はなく、歩いていても違和感なく散策できた。
古座神社

集落に溶け込むように鎮座する『古座神社』
串本町指定建造物(旧住吉社殿)で、白木屋根造り・春日造りの社殿で室町期の作といわれる。
住吉神社と宇津木の河内神社と合祀し、現在に至る。
本殿は奥の階段をあがった先にあり見ることはできない。
小林履物店

古座神社向かいには、小林履物商店がある。
板張りに淡いピンク色のペンキが塗られた、可愛い建物だ。
建具も木製で非常に味のある雰囲気だ。

ここで分岐に差し掛かる。
右に進むと国道42号線に、左に進むともう少し集落が続く。
もちろん左にもう少し進んでみるの一択だ。

商店などはなく、昔ながらの住宅が並んでいる。
この道も最終的には国道42号に合流する。
ここで引き返し、次は少し中に入った路地を散策していく。
漁師町の路地を歩く

歩いてきた道を戻ると、路地へと続く分岐がある。
ここも勿論、右側の路地へと入っていく。
私が求めていたのは、このような場所だ。

まさに期待通りの路地だ。
新しい建物は見当たらず、まさに昭和といった感じだ。


この辺りの地名が串本町古座となっている。
これこそが私が勘違いをした原因だ。
古座駅、古座大橋、古座橋。
古座川町にあるならば、古座川駅となるはずだ。
まさか古座という地名があるとは‥勉強になります。



奥の建物はたこ焼き屋のようだ。
非常にわかりにくく、地元の子供たちが買いにくるような感じだろうか。

この辺りから少し雰囲気が変わり、商店らしき建物が目に入ってくる。
しかし看板などが残っていないため、どのような商店だったかまではわからない。
KOZA River House 湯川邸

散策中には気づかなかったが、左奥の建物がKOZA River House 湯川邸だ。
どうやら熊野古道の渡し舟をしていた、元舟屋を改築したようだ。
まさに先に紹介した『舟渡し場跡』から渡し舟を出していたのではないだろうか。


理容店、干物・天ぷらの西川と続く。
ほとんど地元の方とも、すれ違う事もなく静かな場所だ。
路地に佇む『善照寺』


浄土真宗善照寺は天正年間(1573~1592)雑賀衆の山本弘忠により創建された。当時は善空寺と称していたが、寛文年間(1661~1673)に今の善照寺となる。
立派な山門には海鼠壁が施されている。


三洋印刷所



古座MORI

ここで県道227号に戻ってきた。
古座の集落をぐるっとまわってきたわけだ。
こちらはパブリックスペース&シェアオフィスとなっている。
はきもの・おもちゃ|小林商店

履物とおもちゃという珍しい組み合わせの小林商店。
向かいには『すずらん』
おそらく喫茶店?があるが営業はしてない。

かつてはレンタルビデオ屋だったようだ。
昔はこのような店がたくさん営業していたが、今となっては懐かしい存在だ。

西精肉店

この辺りには昭和レトロな店があるが、営業していないのが残念である。
しかし古座川周辺の町並みを散策し、記録できたことは非常に価値のあることだと思う。
できれば、また近々足を運んでみたいと思わせる、魅力ある場所だ。
今回の散策はここまでだが、後編では少し古座川町を散策することになる。
続きの記事が書ければ、また読んでいただけると嬉しい。
少し気長に待っていただきたい。