日本最古の湯と言われる『湯の峰温泉』

湯の峰温泉とは
熊野詣において湯垢離場として栄えた日本最古の湯とされている。
開湯は1800年ともいわれ、現在も昔ながらの温泉情緒を残し、風情ある町並みが残っています。
かつての熊野詣の人たちは、この湯の峰で湯垢離を行い、聖地での禊ぎと旅の疲れを癒しました。
日によって7回も湯の色が変化するといわれる『つぼ湯』や湯の峰温泉公衆浴場、90℃の熱湯が湧き出る『湯筒』など、湯の峰温泉らしさが感じられる見どころが点在している。
湯の峰温泉へのアクセス・駐車場
【公共交通機関利用の方】
◼️JR紀伊田辺駅から龍神バス本宮大社前行き1時間50分、湯峰温泉バス停下車。
【車でお越しの方】
◼️湯の峰温泉駐車場(無料)を利用してください。
情緒ある湯の峰温泉を散策

駐車場に車を停めて、湯の峰温泉街を散策していく。
温泉街とは書いたものの、規模は大きくなく、娯楽施設などはないが、情緒あふれる建物が並び、非常にゆっくりした時間を過ごしてもらえるはずだ。
まず最初に目にはいるのが民宿『あづまや荘』である
民宿まるや



湯の谷川を挟んで両側に建物が並んでいる。
川には橋が架けられており、そこから民宿『まるや』に行ける。
昔ながらのレトロな看板が良い雰囲気を醸し出しており、旅の気分を盛り上げてくれる。

メインの通りはこんな感じである。
今回は平日に訪れたのでひっそりとしていたが、それでも外国からの観光客は多く見かけた。
旅館あづまや


江戸時代の中期から後期に創業した旅館『あづまや』
こちらの建物、一見すると木造二階建てなのですが、後ろにもう一棟段違いに二階建ての建物が連なり、一体化しているため木造4階建てと表記することもあるとか。
さらには多くの芸術家に愛された旅館で、フランスの作家、美術館であり政治家のアンドレ・マルロー夫妻や、作家の高橋虚子など多くの方に愛されている。
そして全国に約190カ所ある『日本秘湯を守る会』の会員旅館であり、関西には5カ所しかない一つが、ここ旅館『あづまや』なのだ。
私も個人的に気になっている。
湯の峰温泉の中心部を紹介

このバス停がある周辺が湯の峰温泉の中心部である。
公衆浴場や湯筒、少し先にはつぼ湯があり、多くの人が集まる場所になっている。
湯の峰温泉の定番撮影スポットといえばここ

おそらく湯の峰温泉といえばここってくらい定番の場所。
湯の峰の町並み、川の近くには湯筒、右側には東光寺、少し見えにくいが奥には『つぼ湯』もみえる。
湯筒やつぼ湯の紹介にいきたいところだが、後に順を追って紹介していこう。
東光寺

伝承によると、この東光寺がある場所が、温泉の最初の噴出地だと伝えられている。
本尊の薬師如来の、胸の辺りにある穴から湯が湧き出していたため『湯胸薬師』と呼ばれ、『湯の峰』の名前の由来となったと言われている。
湯の峰温泉公衆浴場

東光寺の隣には、湯の峰温泉公衆浴場がある。
公衆浴場は、一般湯(あつめ、ぬるめ)、くすり湯、家族湯があります。
温泉くみとり湯もあり、温泉水を持ち帰ることもできる。(6:00〜21:00)
◼️営業時間:午前6:00〜午後9:00
◼️定休日:不定休(清掃による休業日あり)
◼️入浴料
⬜︎一般湯
・大人 400円(回数券12回分 4,000円)
・12才未満 200円(回数券12回分 2,000円)
⬜︎くすり湯
・大人 600円(1日券 800円/回数券12回分 5,000円)
・12才未満 300円(1日券 400円/回数券12回分 2,500円)
⬜︎家族湯
・大人 700円
・12才未満 300円
湯の峰温泉 売店・食堂

湯の峰温泉には飲食店や売店は少なく、こちらの店は貴重な存在である。
メニューは多種多様でランチや夕食などに利用してみてください。
そして多くの方が、こちらの売店に入り、手には卵を持って出てきます。
そのまま皆さんが向かうのが、次に紹介する『湯筒』になります。
90℃の熱湯が湧き出る湯筒で温泉たまご

卵を購入した人たちが向かうのが、こちらの『湯筒』
90℃の熱湯が湧き出るこちらで、温泉たまごが作れるのです。
温泉たまごの作り方

このように赤いネットに入った卵を手すりに縛り、温泉たまごができあがるのを待ちます。
固ゆでが好みなら11分、半熟派なら8分ほどとのこと。
この日たまごを入れている赤いネットが破れるトラブルがありました。
90℃のお湯ですから、間違っても慌てて手を入れないでください。
その方はお店に行き、網を借りて掬ってことなきを得ました。

それでは湯筒を後にして、湯の峰温泉散策に戻ります。
湯の峰温泉散策・つぼ湯を目指します
湯筒から次の目的地の『つぼ湯』までは近く、徒歩で1分ほどでしょうか。
せいろ蒸しとクラフトビールの店『湯垢離バー』

つぼ湯に向かう道中に湯垢離バーなる店を発見。
せいろ蒸しとクラフトビールの店で、半セルフ方式になっている。
自分で蒸して、塩やぽんず、店のオリジナルのつけだれでいただけます。
◼️営業時間:16:00〜21:30(LO21:00)
◼️バータイム:16:00〜18:00
◼️バー&ディナータイム:18:00〜
◼️定休日:なし
湯胸茶屋


湯垢離バーの川を挟んだ向かい側には『湯胸茶屋』がある。
おにぎりや、うどん、そば、カレーなどの食事や、ぜんざいやあんこ餅などもある。
◼️営業時間:7:30〜17:00
◼️定休日:不定休
私はタイミング悪く、休みの日に訪れてしまったようだ。
世界遺産に登録された温泉『つぼ湯』

いよいよ湯の峰温泉の1番の見どころ『つぼ湯』に向かいます。
こちらの湯の谷川に架かる壷湯橋を渡ればすぐの場所です。
壷湯橋も熊野古道で、つぼ湯は参詣道の一部として世界遺産に登録されています。
壷湯橋から見る湯の峰温泉

壷湯橋から見る湯の峰の町並みもいい景色である。
無料の駐車場から、まっすぐここまで向かうと約220mほどの距離だ。

つぼ湯と書かれた小さい建物があるが、こちらは待合所のような場所である。
つぼ湯の入り方


つぼ湯に入る方は、料金を公衆浴場の番台で支払い、受付を済ませてからこちらに来る仕組みだ。
2〜3人が入るといっぱいになるつぼ湯、30分交代制となっている。
自分の順番が来る前に、少し早めにここで待機しておきましょう。
◼️営業時間:午前6:00〜午後9:30
◼️定休日:不定休
◼️入浴料金:大人 800円・12才未満 400円

誰かが入浴中の場合は、こちらのつぼ湯への入り口に『入浴中』の表記がされている。

ここから先は実際に入浴して、ご自身の目で見てください。
湯の峰温泉をさらに散策してみる

つぼ湯からまだ少し、湯の峰温泉の町は続いている。
湯の峰温泉無人観光案内所

無人の観光案内所があるので、本宮マップを入手することができる。
熊野古道 赤木越えルート

湯の峰温泉には熊野古道が通っており、こちらは赤木越ルート。
熊野本宮大社に続く熊野古道『大日越えルート』

先ほど渡った壷湯橋を渡ると、熊野本宮大社に続く大日越ルートとなっている。
熊野本宮大社と湯の峰温泉を結ぶ山越えのルート。
距離は短いが、急な階段状の上りが大変だそうです。

熊野本宮大社から湯の峰温泉を目指し、疲れた体を温泉で癒す。
そんな旅をしてみても楽しいのではないだろうか。
私も、いつかは熊野古道を歩いて見て回りたいと思う。
旅の疲れを癒す、ゲストハウスや旅館

こちらにも橋が架けられており、ゲストハウスの案内板が並ぶ。
この辺りには、旅館、民宿、ゲストハウスが多い。



湯の峰温泉は、入浴だけで終わる場所ではなく、
歩くことで歴史や信仰、熊野の空気を感じられる温泉地だった。
このあと熊野本宮大社へ向かったり、
川湯温泉や熊野古道を歩いたりと、
旅はまだまだ続いていく。
湯の峰温泉と一緒に訪れたい場所
熊野本宮大社と大斎原の大鳥居
川湯温泉の仙人風呂
本宮町の町並み