和歌山のシンボル『和歌山城』を歩く

和歌山城とは?
和歌山市の中心部に位置する虎伏山(とらふすやま)の山頂に建造されており、北部を流れる紀ノ川を天然の堀とする。
※虎伏山の標高は48.9m。
過去に幾度となく火災に遭ったが、その都度再建されてきた。
その後、太平洋戦争末期の和歌山大空襲でほとんどが消失。
現在の天守は1958年(昭和33年)に鉄筋コンクリート構造で外観復元された。
- 和歌山のシンボル『和歌山城』を歩く
和歌山城の場所とアクセス
◾️公共交通機関を利用の方は、JR和歌山駅、南海和歌山市駅から
和歌山バス『和歌山城前』または『市役所前』で下車。
◾️車でお越しの方は周辺コインパーキングか和歌山城公園駐車場をご利用ください。
花見シーズンや紅葉シーズンは周辺が非常に混雑します。
なるべく朝早くに訪れるとスムーズに駐車できます。
城の内郭に入る正面の門『大手門』と『一の橋』


和歌山城への入り口は4ヶ所あり、初めて和歌山城を訪れる方は、こちらの大手門(追手門)からがオススメ。
大手門は、1909(明治42)年に自然倒壊しましたが、1982(昭和57)年に復元され、翌年3月に一の橋が架けかえられました。
和歌山城公園の玄関として、一の橋とともに多くの人を向かい入れている。
お堀で舟に乗ろう

和歌山城の内堀を舟に乗って遊覧できます。
船頭さんの案内ガイドを聞きながら、約25分の旅。
◼️乗船料 大人(中学生以上)1,000円
子供(小学生)300円
幼児(小学生未満)無料 ※2人目からは子供料金
お花見等の時期によって金額が変わるようなので注意してください。
◼️運行日 土曜、日曜、祝日 ※運行がない日もあるので、要確認。
県指定文化財・天然記念物『一の橋の樟樹』

大手門を抜けると、すぐ右側の石垣の上に大きな樟樹が目に入ります。
幹回り7m、樹高25mで太い枝をあちらこちらにのばし、その直径が35mにもなり城内最大の巨木である。
昭和20年の和歌山大空襲で、和歌山城の天守閣が消失した際、この樟樹も相当なダメージを受け、枯死するのではないかと心配されたが、無事回復して今に至る。

虎伏山が由来の伏虎像

昭和34年(1959年)に建てられたコンクリート像。
和歌山城が建つ山は、海上から見ると伏せた虎の姿に似ていることから、虎伏山と呼ばれている。
虎が伏せているのは、この山の名前が由来とのこと。
この像は二代目で、戦前には立ち姿の虎の銅像があったようです。
二の丸広場

二之丸とは
徳川期に本丸御殿が手狭なため、二の丸西部の堀の一部を埋め立て拡張し、殿様の居館や藩の政庁を置きました。
二の丸の機能は、藩の行事の場である表、殿様の日常の生活空間である中奥、殿様の奥泊りの際の寝所や奥女中の生活の場である大奥の三つに分かれていました。引用元:和歌山市の文化財
現在は憩いの場として、二の丸広場と呼ばれている。

二の丸広場からも和歌山城天守がよく見え、絶好の撮影スポットである。
二の丸と西の丸を結ぶ御橋廊下

この御橋廊下は、和歌山城に訪れるなら必ず寄ってほしい場所。
二の丸と西の丸を結ぶ廊下橋。
当時は藩主とお付きの者のみが通ることが許されたそう。
和歌山城の廊下橋は勾配があり、斜めに架かる廊下橋は珍しいようです。

江戸時代の図面をもとに2006年(平成8年)3月に復元された。
長さ 約26.7m
幅 約2.95m
勾配 約11%

入り口で靴を脱いで歩くようになっているので、脱ぎ履きしやすい靴がオススメです。
二の丸からでも、西の丸からでも行き来可能になっているので往復してみてください。

勾配のついた床はこのように小さな段がつけられており、足が引っかかり滑らないようになっている。
ただ足のサイズによるのかもしれないが、足ツボを刺激され少し痛い‥。

西の丸から見る御橋廊下はこんな感じ。
橋廊下は8本の橋脚で支えられ、そこからさらに複雑に組まれている。
この橋廊下ができるまでの記録は撮っておきたかったと今になって思う。
和歌山城と御橋廊下の撮影スポット

和歌山城と御橋廊下を一緒に撮影したいって方には、定番の撮影スポットがあります。
下記地図の場所に看板があり、ここから皆さん写真を撮影しています。
西の丸広場

西の丸は能舞台や茶室などが建てられ、藩主が風雅を楽しむ場所として機能していました。
現在は芝生広場、隣には観光バスの駐車場、さらには和歌山城歴史資料館があり、お土産の販売もしている。
名勝西之丸庭園

江戸時代初期に造られた池泉回遊式庭園で、紅葉が見事で『紅葉溪庭園』と呼ばれている。
城の内堀を大きな池に見立て、庭園の景色に取り込んでいるのが特徴である。
そして、堀に突き出すように建てられたのが鳶魚閣(えんぎょかく)
当時の殿様が庭園を鑑賞する施設だったと考えられる。
庭園の景観を構成する重要な要素の一つでもある。

御橋廊下を渡り西の丸広場から紅葉溪庭園に入場することもできるが、二の丸広場から道なりに進み、こちらの入り口からも入場できる。
西之丸庭園(紅葉溪庭園)の概要
◼️開園時間 AM9:00〜PM5:00(入園はPM4:45まで)
◼️休園日 12月29日〜12月31日
◼️入園料 無料
砂の丸跡

砂の丸跡とは
徳川頼宣が紀州入国後に拡張した郭で、勘定御門から不明門の間までの一帯をいいます。
江戸後期には、北部に藩の財政を司る勘定所等が配置され、南部には松林が広がっていました。そのほかにも御薬園や同心居御長屋などが設けられていた時期もあったようです。引用元:砂の丸 | 和歌山市の文化財
現在は砂の丸広場と呼ばれ、主にイベント会場として利用されている。
追廻門

通称『赤門』
砂ノ丸への入り口である追廻門は、場外にある扇ノ芝で馬を追廻していたことが門の名前の由来である。
追廻門と後に紹介する岡口門は空襲でも焼けずに残った数少ない遺構である。
◼️市指定文化財
和歌山城の石垣の刻印

砂の丸広場から次に訪れるのは新裏坂。
和歌山城の石垣には2110個の刻印がなされており、この新裏坂周辺に854個と約4割が集中している。
刻印のデザインは様々で、上記の案内板に新裏坂で見られる刻印が記されている。
新裏坂で見られる刻印


何気なく歩いているとまったく気づきませんが、注意深く観察してみると、あちらこちらに刻印が見られます。
新裏坂の石垣だけで790個の刻印が確認されているそうです。
不明門跡 和歌山城公園駐車場


新裏坂を抜けると、和歌山城公園駐車場に出る。
不明門跡の脇にそびえる石垣は和歌山城内でもっとも整った積み方をされている。
紅葉、花見シーズンの週末はこちらの駐車場に長い車列ができる。
全国でも珍しいお城の敷地内にある動物園

新裏坂、駐車場を抜けると南の丸跡、現在は動物園になっている。
開園したのが、なんと大正時代。
しかも開園以来、無料で運営している。
和歌山城公園動物園に関しては別記事にて紹介しています。
詳しくは下記リンクから。
岡口門

岡口門は和歌山城内の南東部に位置しており、築城時はこちらが大手門でした。
建造時期は江戸時代前期(1621年)
国の重要文化財に指定されている。
和歌山城と岡口門の定番撮影スポット


こちらも定番の撮影スポット。
季節により様々な表情を見せてくれる。
まだ雪化粧の和歌山城の撮影はできていない。

岡口門北側の土塀

岡口門をくぐると右側に、空襲で焼けず残った当時の土塀が残っている。
土塀の所々に小さな窓のようなものは狭間と言い、鉄炮や弓で敵を狙うための穴である。
漆喰がめくれ傷んでいるが、大変貴重な土塀です。
岡中門跡


天守に続く3本のルートのおすすめは?
いよいよ天守閣に向けて歩いて行くのですが、どのルートが良いのか迷ってしまいます。
そこで3本のルートを紹介し、お気に入りのルートで天守を目指してみてください。
体力に自信があれば、全てのルートを制覇してみるのも良いでしょう。
表坂


最初に紹介するのが、岡口門と大手門の中間に位置する『表坂』
つづら折りになった階段が続くが途中からスロープが設置されている。
階段の段数は70段となっており、観光客がもっとも多く歩いているルート。
天守閣まで約300mと他のルートより長いが、見晴らしの良い場所もありオススメ。
松の丸跡

表坂をのぼると、松の丸跡がある。
右側には本丸御殿跡を囲む石垣、左側からは動物園を見下ろすことができる。
裏坂

二の丸広場の向かいにある『裏坂』
木が生い茂り少し薄暗いが、とても風情ある私のおすすめルートである。

裏坂の階段の段数は79段で、天守閣まで約225mと他のルートの中間になる。
ナニコレ珍百景にも紹介された木の根っこ

まるで人が石垣をよじ登っているように見える木の根っこ。
場所は裏坂の入り口を入ってすぐの右奥にある石段。
銀名水

建物が地面に埋まっているように見えますが、こちら井戸は銀名水といわれ天守台地北丘腹の金名水と共に日常用水ならびに籠城時の非常用水であった。
城内にはこの外に四十余ケ所あると表記されている。
新裏坂

和歌山城公園駐車場から、すぐの場所にある『新裏坂』
階段はきついが、和歌山城天守への近道。
和歌山城公園駐車場に車を停めて、最短で天守を目指したい方向け。
階段の段数は一番多く102段、天守閣までの距離は最短で約130mとなっている。
本丸御殿跡

表坂と裏坂の合流地点にある本丸御殿跡。
以前は城内給水場があり、立ち入ることはできなかったが、現在は天守閣の撮影スポットとなっている。

本丸御殿跡から撮影した和歌山城天守。
たしかに絶好の撮影スポットだ。
いよいよ天守閣‥その前に、お天守茶屋

和歌山城の向かいにあるのがお天守茶屋(おてんすちゃや)
名前の由来が昔、天守閣は和歌山弁で『おてんす』と呼ばれていたからのようだ。
小さな売店ですが、和歌山の素材を使ったメニューや、お土産を販売しています。
◼️営業時間 10:00〜16:00
◼️営業日 年中無休(荒天の場合は除く)
和歌山城天守閣に到着

ついに和歌山城天守閣に到着。
こちらは定番の構図で、和歌山城の写真はこの辺りから撮られたものをよく見る。
和歌山城大天守は、小天守と2基の櫓を多門櫓で結んだ構造で、それらをまとめて天守群と呼ぶ。
◼️料金 大人410円 小人200円
◼️時間 9:00〜17:30(入館は17:00まで)
◼️休み 年中無休(12月29日〜31日は休み)
天守ニノ門(楠門)

和歌山城小天守


和歌山城内に入る入り口がこちら。
天守ニノ門をくぐり、石段をのぼると天守群に囲まれた『天守曲輪』と呼ばれる中庭にでる。
この形式を『連立式天守』として知られている。
和歌山城内



和歌山城内には様々な歴史ある貴重な品が展示されている。
こちらの展示は実際に足を運んで、ゆっくり見ていただきたいと思う。
和歌山城天守からの和歌山の景色

和歌山城天守から北の方向を見てみると、左側の大きな建物が和歌山市役所。
右側の大きな建物がダイワロイネットホテル。
ダイワロイネットホテルの隣には、和歌山城ホールがある。
奥に見える山が和泉山脈で、和歌山と大阪の県境。
少し見にくいが、南海橋梁が見える。
手前の広場は二の丸広場となっている。

西側には紀ノ川河口と紀伊水道が見える。
手前には小天守と櫓。

東側には、本丸御殿跡、岡口門が小さいながらも見える。
大きな建物がなく遠くまで見渡せる。

南の方向には和歌山近代美術館。
和歌山城天守の展望台は、360度ぐるりと周れるようになっている。
ただ通路が狭く、すれ違うことが困難なので、ゆっくり見たい方は紅葉や桜のシーズンを外すことをおすすめする。
この日も人が多く、ぐるぐる周りながら慌ただしく撮影した。
和歌山城観光のまとめ

今回、和歌山県のシンボル和歌山城を紹介するために、和歌山城を散策してきましたが、長い間和歌山に住みながら知らない事ばかりで勉強になりました。
いつも以上にくまなく歩いたつもりですが、まだまだ紹介できていない場所が多く、今後も少しづつ追記していきたい。
◼️初めて和歌山城を訪れるなら大手門から。
◼️大手門から二ノ丸→御橋廊下→西の丸→追廻門を見て→動物園→岡口門を見て→表坂か裏坂から天守を目指すのがオススメルート。
◼️お子様連れなら、岡口門を出て道路挟んだ向かいに『岡公園』もオススメ。
◼️やはり桜、紅葉シーズンは混雑するが綺麗です。