Record of Wakayama

和歌山県内の町並み、レトロな商店街、歴史的建築、観光スポットを写真に記録しています。地域の今と昔を歩いて感じる“和歌山まち歩き”ブログです。

みその商店街・中通|和歌山市の昭和レトロが残るディープなアーケード通りを歩く

みその商店街のディープな中通の記録

みその商店街 中通 アーケード入口

JR和歌山駅から歩いてすぐの場所にある「みその商店街」

戦後の闇市をルーツとするこのアーケード街は、かつての賑わいを失いつつも、今なお昭和の面影を色濃く残すスポットです。

 

一見すると静まり返ったシャッター街。しかし、よく目を凝らして歩いてみると、レトロな看板、かつて営業していた店舗の跡、新しくオープンした店や小さな変化など、今のこの街ならではの表情に出会えます。

今回は、そんな「みその商店街」の現在の姿を、実際に歩きながら記録しました。

かつての記憶と今をつなぐ風景を、写真とともにご紹介します。

みその商店街中通りの場所

みその商店街中通のアーケード入り口

前回歩いた東通の入口から少し西方面に歩くと、中通りの入口かあります。

中では繋がっているのでどこから入っても問題ありません。

こちらの中通は他の通りより狭くなっており、より一層レトロ、ディープ感が増している、みその商店街で一番おすすめの通りだ。

みその商店街 中通のレトロな店舗を紹介

みその商店街 中通

他の通りとはうってかわり、細い通路に多くの看板がひしめき合う『中通』

少し薄暗く感じるのは、アーケードの屋根が小さく光を取り込む量が少ないからと思われる。

人通りは、東通に次いで多いが、こちらも通り抜ける人がほとんどだ。

中通の前には美園駐車場があり、そこに車を停めて和歌山駅に向かう人が多い。

ごく稀に観光に訪れた方が、『ここディープじゃない?』と話しながら歩いているのを見かけた。

芋神(新)

それでは中通のお店を紹介しつつ歩いていこう。

こちらはみその商店街内では新しい店『芋神』

元々は和歌山市内神前で営業していましたが、みその商店街に移転。

営業時間は12:00〜18:00

定休日は水曜日、他。

訪れる前にInstagramでチェックしてください。

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手打ちうどん 御鷹庵

手打ちうどんのお店で、そばや丼物もあり。

営業時間や定休日は情報がなく不明ですが、わかり次第追記していきます。

花月すし

御鷹庵の隣には、新鮮な刺身や寿司、小鉢料理が評判の『花月すし』

ランチも提供しており、1日20食限定の寿司ランチは私も気になる。

営業時間は11:30〜14:30・17:00〜22:00

定休日は月曜日となっている。

美和化粧品店

今まで何度と通ってきましたが、営業しているのを初めて見ました。

やはり何度も足を運んでみるものだ。

しかしこれは地元だからなせる事である。

理容ベル(閉業)

 

中通はまっすぐの一本道ではなく、途中で少しずれているのが面白い。

インテリア はしや(閉業)

マリンナの隣には営業はしていませんが、カーテン専門店『はしや』がある。

とにかく外観の柄にやられてしまいますね。

床のタイルもまさに昭和レトロって感じで目につきます。

個人的に残してほしい建物の一つである。

 

歩いてきた中通を振り返ってみる。

『ごはんや しんちゃん』『おでん きみ』『靴 神戸屋』の看板がかつて営業していた記録として残っている。

おでんと靴屋が、同じ建物に看板が付いているのが気にはなるが。

JaPFino

中通の十字路

今回歩いているのが写真、右側のカーテンはしやの横の通路から、左側のラーメン屋と靴屋の間を歩いていきます。

こちらから、まっすぐ進むと喫茶マリンナがある東通。

私の背中側が西通となっている。

グリーンコーナー跡

みその商店街 グリーンコーナー跡

中通の奥へと足を進めていく。

みその商店街内ではひときわ目立つ存在感ある建物。

私の知る範囲では、グリーンコーナーがあり、閉業後にびっくりめんめんが営業したと思っている。

現在はもちろん営業はしておらず、空き店舗のままである。

ちなみにグリーンコーナーは和歌山県民なら誰もが知る店であり、和歌山人のソウルフードと言われる『てんかけラーメン』がある。

私はそれよりもグリーンソフトを食べてほしい。

和歌山を訪れる際は必ず食べてみてください。

島田履物店

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島田履物店は現在も(2025年10月現在)営業している数少ない店舗。

 

壁面にグラフィティーアート

島田履物店とグリーンコーナー跡の間に入ると、壁にグラフィティーアートが出現する。

これは2021年ごろに商店街をアーティスティックストリート化する企画で描かれたものだ。

黄色の壁にステンシル技法で笑う子供、宇宙飛行士、グリーンコーナーのキャラクターなどが描かれている。

のだか!明らかに作品の上に、違法な悪戯書きがされているのは許せない。

 

中通の中心であり、みその商店街の中心部でもある。

 

みその商店街中通のアーケードと看板

ここだけ見ると、まるでパリのパッサージュかのような光景‥さすがにそれは言い過ぎか。

雑賀崎が和歌山のアマルフィなんて言われるのだから、和歌山のパッサージュと言ってもいいのではないか。

時計・宝石・メガネ ハヤシ(閉業)

茶器・茶道具専門店 くにべ(閉業)

フラワーショップ げしろ

フラワーショップげしろは、造花のお店です。

ブライダルブーケやコサージュ、開店、開業祝いなと様々な要望に応えてくれます。

営業時間は10:00〜16:00

定休日は木曜日となっています。

 



みその商店街の中通

中通はディープな雰囲気が漂う通りですが、シャッターが降りた店もかなり多い。

TARO HOUSEサイカ、センスの衣料 岸田、婦人ファッション タニヤの看板が残っている。

看板はないが左側には男子専科 みその、少し先の角には婦人衣料のもめんやがあった。 

 

婦人衣料 もめんや(閉業・リフォーム済)

少し過去のみその商店街にも触れておきたい。

婦人衣料のもめんやは、私のお気に入りの場所だったが現在は営業しておらず閉業。

建物も改修されて、当時の面影はなくなりました。

店の外に商品を出している感じがアーケード商店街らしくて好きだったのですが、残念です。

現在ではこの様になっている。

もめんや以外は変わりないように見えるが、地味に看板がなくなっていたりと小さな変化が目につく。

もめんやがあるとないとで、全く商店街らしい雰囲気が薄れてしまった。

鮮魚 とくつ (閉業)

こちら『鮮魚とくつ』も閉業してしばらく経つが、現在もこの姿のままである。

看板が非常に目立ち、レトロな雰囲気で商店街にマッチしている。

私がカメラを趣味にして、みその商店街を訪れた時にはすでに閉店していた。

『鮮魚とくつ』で工事が始まっていた。

あの看板も見納めとなってしまうだろう。

何ができるのかはまだわからないが、わかりしだい追記します?。

RANGERS(閉業)

ミソノ スポーツコミュニティスペース&スポーツバー

「鮮魚 とくつ」や「RANGERS」など、今は営業を終えた店舗が続きます。どれも当時の看板が残されていたり、建物の形にそのまま記憶が封じ込められているようでした。

 

うなぎ炉端割烹いし井

うなぎのいし井さん。

みその商店街の行きたい店の一つ。

営業時間 11:00〜14:00、17:00〜22:00(Lo9:30)

定休日は不定休のため、電話で要確認。

TEL073-432-8030

 

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こちらの写真は少し古い写真で、中通で営業していた鮮魚店。

 

 

 

 

佐々木果物店(閉業)

 

菜乃屋

以前(相当前)来た時にはなかった店『菜乃屋』

がっつり昼飲みできる店のようです。

ただ私はお酒が弱いので、強くなって昼から飲んでみたいです。

営業時間 11:00〜23:00

定休日 木曜日

 

みその商店街 中通もいよいよ出口です。

前回の東通も良い雰囲気でしたが、中通はさらにディープで歩いているだけで楽しめます。

みその商店街 中通のまとめ

みその商店街 中通(北側)

みその商店街の中通(北側)アーケード入口。

この周辺にはレトロなたたずまいのビルが並び、商店街の入口を引き立てている。

私の個人的な感想は、みその商店街内では一番面白い通りだと思う。

和歌山市内に観光や仕事で訪れた際には、一度足を運んでみることをおすすめする。

他のみその商店街シリーズ

みその商店街 Part.1

wakayama-guidance.com

みその商店街 Part.3

wakayama-guidance.com